NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)のガス代とは?トランザクションも解説!

NFTゲームをプレイしていく中で必ず必要となる謎の手数料「ガス代」。そもそもガス代って何?誰に何のために払っているの?本当に必要なの?など疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
ということで、今回はNFTゲームにおける「ガス代」について解説していきます。
ガス代とは?
ガス代について知るにはまず、”トランザクション“と”マイナー“というものについて簡単に理解しておく必要があります。
NFTゲームにおける”トランザクション”は、ゲームデータをブロックチェーン上にセーブする時の手続きのこと。
トランザクションの発生するタイミングや頻度はNFTゲームによって異なり、トランザクションに記録されるものもゲームによって様々です。
「トランザクションを発生」=「セーブしたい情報を送信」と考えておいて大丈夫です。
NFTゲーム内でNFTの名前やステータスなどのメタデータを変更・更新することも、イーサリアムを送金(所有者変更)することもトランザクションです。
NFTゲームだけでなく、仮想通貨の基本的な仕組みとして「ブロックチェーンの記録はみんなで共有管理する」というものがあり、生成されたトランザクションを承認してブロックチェーン上に書き込むという作業が必要です。
一番最初にブロックチェーン上に記録処理を行った人には報酬が支払われるようになっており、このトランザクション処理作業はマイニングと呼ばれています。そしてこの処理を行っているのがマイナー(採掘者)です。
トランザクションを承認してくれるマイナーに対する報酬として支払われる手数料が「ガス代」の正体です。マイナーを動かすための”燃料=Gas(ガス)“だから「ガス代」ということですね。
また、ガス代は一定ではなくトランザクションの申請数によって常に変動します。
ガスリミットとガスプライス

ガス代は”ガスリミット(Gas Limit)“と”ガスプライス(Gas Price)“という2つの要素から算出されます。
支払うガスの最大値で、単位は「Gas」。ガスリミットの設定によって、バグなどトランザクション不具合が生じた場合に無限に手数料を支払ってしまうといった状況を防ぐことができます。ガスリミットは基本的にユーザーが変更する必要はありません。
1Gasあたりの値段。単位は「Gwei(ギガウェイ)」で1Gwei=0.000000001ETH。ガスプライスを変更することで、支払うガス代が決定されます。
例えばガスリミット「20000Gas」でガスプライス「30Gwei」の場合に支払うガス代の最大値は
20000Gas ✕ 30Gwei = 600000Gwei = 0.0006ETH
現在(2021年7月)の1イーサリアムの価格が約24,000円なので、0.0006ETHは日本円に換算すると14.4円となります。
ガス代とトランザクションの関係

マイニングを行うマイナーは、もらえる手数料(ガス)が高いトランザクションを優先して承認を行います。そのためトランザクション処理の順番は”申請を行った順“ではなく、”ガス代を多く支払った順“ということになります。
- ガス代が高い:トランザクションの処理が早い
- ガス代が低い:トランザクションの処理が遅い、処理失敗
一度に多くのトランザクションが申請されると、マイナーの処理が追いつかなくなってしまいます。なのでトランザクション混雑時にはガス代をある程度高く設定しておかないと、承認されるのに時間がかかってしまうことがあります。
トランザクションの処理を待たずにNFTゲームをしたい方はガス代を高く設定して、トランザクション承認を行ってもらう必要があるということですね。
適切なガス代を設定するにはETH Gas Stationにアクセスして、イーサリアムの処理数の混雑状況や直近のガス代価格などを参考にしてみましょう。
まとめ
今回はNFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)におけるガス代について基本的な部分を解説してきました。簡単にまとめておきましょう!
- ガス代はトランザクションを処理するマイナーへの報酬
- ガス代 = ガスリミット(Gas Limit)✕ ガスプライス(Gas Price)
- ガス代が高いとトランザクションの処理が早い、逆にガス代が低いと処理が遅く失敗の可能性もある
ガス代について理解することはできましたか?ガス代はNFTゲームのプレイ時にもよく利用するものなので、きちんと理解して適切なガス代設定できるようにしておきましょう!